
〜リンゴのブランデーが香る、とろける大人の半冷バターサンド〜
香ばしく焼き上げたサブレの間に、
カルヴァドス(リンゴのブランデー)で香りづけしたレーズンと、
ホワイトチョコのやわらかな甘みを閉じ込めて。
口に入れた瞬間、冷たさの中にふわりと広がるリンゴとバターの芳醇な香り。
ひと息おくたびに、香りの余韻が少しずつ溶けていくようです。
冷やすことで、クリームはセミフレッドのようにふんわりとろけ、
サブレのさくりとした食感と重なり合いながら、
穏やかに、静かに、口の中で消えていきます。
粉糖を斜めに舞わせた黒いプレートの上で、雪が風に流れるような一瞬を切り取って。
夜のブランデーグラスとともに味わう、少し背筋を伸ばしたくなるような、静かなデセールです。
🧈 材料(約10個分)
<サブレ生地>
- 無塩バター … 70g
- 粉糖 … 40g
- 塩 … ひとつまみ
- 卵黄 … 1個
- アーモンドプードル … 20g
- 薄力粉 … 130g
<カルヴァドスレーズンクリーム>
- ドライレーズン … 60g
- カルヴァドス … 大さじ1
- 水 … 40ml
- 粉糖 … 25g
- 無塩バター … 50g
- ホワイトチョコ … 45g
- 塩 … ひとつまみ
🍪 作り方
- カルヴァドスレーズンを仕込む
レーズンを熱湯に10秒ほど通して油分を落とし、水気をよく拭き取る。
小鍋に水・粉糖を入れて軽く沸騰させ、火を止めてカルヴァドスを加える。
粗熱が取れたらレーズンを加え、1時間〜一晩漬け込む。 - サブレ生地を作る
室温に戻したバターをボウルでクリーム状に練る。
粉糖と塩を加えて白っぽくなるまで混ぜ、卵黄を加えてよく混ぜる。
アーモンドプードル・ふるった薄力粉を加え、切るように混ぜる。
ひとまとめにしてラップで包み、冷蔵庫で1時間以上休ませる。 - 焼成する
生地を3mm厚にのばし、3×7cmにカットする。
天板に並べ、180℃に予熱したオーブンで13〜15分焼く。
焼き色がついたら取り出し、そのまま冷ましておく。 - カルヴァドスレーズンクリームを作る
ホワイトチョコを湯煎で溶かす。
別のボウルに室温のバターを入れ、粉糖・塩を加えてふんわり白くなるまで混ぜる。
溶かしたホワイトチョコを加え、なめらかに混ぜる。
カルヴァドスレーズンを加えてざっくり混ぜ、絞り袋に入れて冷やす。 - サンドする
サブレの内側に漬けシロップを薄く塗る。
片方のサブレにクリームを絞り、もう1枚を重ねる。
冷蔵庫で1時間以上冷やし、全体をなじませる。
✨ アレンジアイデア
🍊 オレンジピール×グランマルニエ
レーズンの代わりにオレンジピールを加え、
カルヴァドスをグランマルニエに変えて柑橘の香りをプラス。
ホワイトチョコの甘みとほろ苦さが重なり、
冬のティータイムにぴったりの上品な味わいに。
🍫 カカオニブでビターに
クリームにカカオニブを散らして、
香ばしさとほろ苦さをプラス。
とろける甘さの中に軽やかな食感が加わり、
ブランデーや深煎りコーヒーにもよく合う。
🍨 半解凍で“ひんやりサンド
冷凍庫でしっかり冷やし、半解凍状態で楽しむ。
外はさくり、中はひんやりとろける口どけに。
冷たい紅茶やスパークリングワインと合わせて、
夏の午後にぴったりの一皿。